一年ぶりに会ったブロンの背中はちょっと大きかった
1年ぶりに再会したブロン。
あの頃より大きな背中をしていた。
でもその優しい笑顔は変わらないのね…
今は誰にその笑顔を向けているの…?
「ねえブロン…私のこと覚えてる…?」
昔は楽しかったよね。
毎日一緒に登下校したし、2人でいろんな場所に行ったよね。
私達…また昔みたいにやり直せないかな…
でもわかってた…ブロンはもう前に進んでること…
私だけが…こ↑こ↓で踏みとどまってること…
もうどう頑張ってもその笑顔が私に向くことはないってこと…
わかってた…わかってたのに…
こんなに辛いなんて…
こんなことなら出会わなきゃ良かった、あなたのその優しさを知らなきゃ良かった。
白いヴェールであなたはいつも優しく私を包み込んでくれた。
それが当たり前だと思ってた。
でも違うわ…今なら言える、当たり前じゃないってこと…私バカだ……
今更だけど、今度は本当に大切にするから…だから耐性がついたなんて言わないで…